歯医者に通っただけなのに…8

入院そして手術…

そうなると家のことと仕事のこと

両方の調整が必要となる

 

家に帰り家族に説明すると

夫は手術の立ち会いが必要だろうから

休みを取るから心配いらないと。

私としては立ち会いよりも家のことが心配

 

次の日は職場で上司に説明する

今すぐ手術する必要なくても、今後悪化して必要となるなら

早めにしておいたほうがいいのではないか。

でも時期を選べるなら、繁忙期は避けてほしいと言われ

そういわれるだろうなとは思っていたので

あとは家族と話し合いでだいたいの時期を決めた。

あとは私の覚悟だけ…

 

続く

 

 

歯医者に通っただけなのに…7

白板症と聞いてもまったくピンときてない私。

ただ、それは悪性でないことだけは確からしい。

 

治療するためにはどうしたらいいのかと聞いたところ

 

手術…しかないです

 

!!!!!!手術??????

 

全身麻酔をかけて手術です

 

全身麻酔か…

ということは入院??

 

1週間程度入院になります

 

Σ(OωO )

 

入院なんて出産以来だ…どうしよう

 

歯の接触による炎症じゃないかな~

といわれていた舌の異変が実はそうではなく

ちょっとだけ大変な事態に

 

続く

 

歯医者に通っただけなのに…6

家に帰ってきても口を動かせないほどの痛み

家族に説明したくても

あうあう言う程度で精一杯

先生から会話を控えてと言われた言葉をここで思い返しおしゃべりは諦めた

同じ部屋にいてもLINEで会話するという

なんとも切ない夜を迎えた

 

そのあと徐々に回復し、普通に会話も食事も出来るようになった2週間後

 

いよいよ結果発表の日を迎えた

 

 

先生が何故か神妙な顔をして

舌の作りから話をはじめた

 

舌の筋肉を覆う上皮の部分

その上皮もいくつかの層でできていると

 

で、その層に今回の病の原因である「異形」が出来、その異形が上皮の一番表の層まで現れている

 

今後どうなるかというとその異形は上皮から筋肉の層に浸潤する可能性はあるが

今のところごく浅い上皮の層でとどまっている状態らしい

 

今回の病名は「白板症」だと告げられた

 

続く

歯医者に通っただけなのに…5

精密検査のために舌の一部を切除する日がきた

 

切除といってもほんの0.5ミリ程度なので

気楽に診察台に座った。

 

切除は30分程度で終わった。

「これが切除した部分です」と見せられたモノは

生の米粒位の元私の舌だった組織…

 

検査結果は2週間後にわかるとのこと。

 

処置が終わったが、まだ口内は麻酔が効いて

感覚がよくわからない。

あんな米粒程度だしそんな痛みもなさそうと

帰りの車内で鼻歌交じりにカフェオレを口に含んだ瞬間

 

!!!!!!!!!

 

目の周りに星が回るほどの激痛

 

え?

なにこれ痛い!親知らずの抜歯どころじゃない

 

傷口に染みるのと、舌の動きによる激痛

 

親知らずの抜歯は痛かったが、

それでも抜歯してない方に食べ物を詰めれば

柔らかいものは食べられた。

しかし

 

飲み物を飲むのもあきらめるほどの激痛

舌って重要な働きをしていたんだ

ごめんよ…舌

 

そして先生が帰り間際に言った

「今日は会話は控えてください」

の意味はこのあとわかることとなる

続く

 

 

歯医者に通っただけなのに…4

大きな病院に紹介状を書いてもらい、

一度診察してもらうことになった。

 

意を決して向かった大きい病院

そこでも先生の初見は一緒で、悪いものではなさそうと。

結局しばらく要観察ということになった。

 

…それから数か月後

 

しばらく観察していたけど、まったく状態が変わらない。

悪くもならなければ良くもならないということで

先生から一度精密検査を受けたらどうかと勧められた。

精密検査は、異変の一部を切り取りそれが悪性なのか

どうなのかを調べるというものらしい。

 

町の歯医者から数えてここまで半年以上現状維持になっていて

これ以上観察しても終わらないのではないかという

先生の話も納得したため精密検査をお願いすることになった。

 

続く

歯医者に通っただけなのに…3

親知らずとともに舌の裏まで要観察となった私の口内

 

半年ほど様子を見ていたのだが

異変はまったく変化のないままそこにとどまっていた。

 

先生「うーん。どうする?」

どうするとは…

「一回大きい病院で診てもらう?」

 

正直大きい病院は苦手だ。

でも、ここに至るまで

ネットで「舌の裏 白い」などと検索して

舌ガンの検索結果ばかりみて不安にかられてはいた。

しかも自覚症状がないのが一番ヤバイなどという書き込みには

より不安を煽られていた。

 

私は意を決し、大きい病院へ照会状を書いてもらうことにした。

「まあ、大丈夫だと思うから。

何もないってお墨付きもらったほうが気も楽だよね」

先生は私の不安を知っているのかそれとも本心なのか…

 

そして数週間後大きい病院へ診察に行った。

続く

歯医者に通っただけなのに…2

そんなこんなで親知らずを1本抜き、

歯医者の先生から定期的に通うように促され

なんとなく2,3か月に1回は歯医者に通っていた。

 

それから数年たったある日

 

いつも手入れをしてくれていた衛生士の方が

急に手を止め口の中を観察した後に先生を呼びにいった

 

なにやら二人でこそこそ口の中を覗いて

「ぱんなさん、ここ異変あるの知ってます?」

 

?????!

 

「ここ、舌の裏白くなってますよ」

 

舌の裏なんて鏡見ながら歯磨きしても気にしてみる人なんて

いないのではないか

私の舌の裏は確かに一部が白く変色していた。

 

「痛みがないみたいだから多分、歯が当たったことによる炎症でしょう。

しばらく様子みましょう」

 

ということで、親知らずとともに私の舌も要観察となった。

 

続く